こんにちは。
今回は兵庫県公立高校の一般入試でなぜ中途半端な定員数が存在するのかということをまとめていきたいと思います。
洲本高校の一般入試の定員数が216人??
それでは今回は令和2年における募集定員をサンプルに使って解説していきたいと思います。
上の表は令和2年度の兵庫県公立高校一般入試のおける定員数です。赤枠で囲んでいるところは洲本高校のこの年の定員数になりますが216人となっています。
なんとも中途半端な人数に感じてしまいますよね。
どの公立高校もだいたい40人を1クラスで構成するわけですから、4クラスだとしたら1クラス50人以上尚且つ割り切れませんし、5クラスだとしても同様のことが言えます。
この不可解な現象について意外に、はっきりと理解されている方は少ないのではないでしょうか?
この不可解な現象のからくりは??
このなんとも中途半端な人数のからくりは特色選抜という入試制度にあります。
細かく言うと違うのですが、推薦入試みたいなものでもう2月の段階で合格者がいるわけです。
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ですから、定員数からその特色選抜枠での合格者を差し引いた人数が一般入試での定員数になるわけです。
上の図は令和2年度における特色選抜枠での募集人数を表しています。
この年の洲本高校の特色選抜での募集人数が全体の10%にあたる24人だったので、一般入試では全体の定員人数の240人から24人を引いた216人が定員数となったわけです。
つまり、お伝えしたいことは特色選抜枠がある高校は一般入試の定員数に気を配る必要があるということです。
例えば今回の洲本高校のように、「洲本高校の定員数は240名か~。」と思っていると実際よりも定員数は少なくなるということです。
特色選抜枠が定員数に到達していない場合は?
次の疑問として、特色選抜枠が定員数に到達していない場合はどうなるか?ということについて調べてみたいと思います。
次は平成31年度の第二学区の川西北陵高校の例をみて検証してみましょう。
先ほどの洲本高校の例と同じように平成31年度の川西北陵高校の特色選抜枠での定員数は全体の15%にあたる40人でしたが、志願者数が34人と定員数に到達していませんでした。
さて、それでは一般入試での定員数は何人だったのかというと以下のようになっていました。
ご覧いただければわかると思いますが、平成31年度の川西北陵高校の一般入試での募集定員は246人です。特色選抜での合格者数が34人だったので、特色選抜で定員数に足りなかった6人分は一般入試の定員数としてまわったことがわかります。
あまり起こらない現象ですが特色選抜枠が定員数に到達しない場合は一般入試は少しお得感がありますね。
ちなみにこの年の志願者数が219人に対して、合格者数が231人(一番右の赤枠)になっているのは複数志願選抜によるものなので、また別の話なので割愛させていただきます。
詳しく知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
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専門学科・総合選抜・普通科単位制も要注意
少し話がそれますが、工業科や商業科、総合学科そして普通科単位制も一般入試の定員数は注意が必要です。
推薦入試の定員数は全体の定員数の50%で設定しています。
ですから、全体の定員が240人なのであれば、推薦で120人の合格者枠を設定していることになるので一般入試は定員が120人ということになります。
こちらの内容もご参考程度に。
まとめ
以上今回は、兵庫県公立高校の一般入試でなぜ中途半端な定員数が存在するのか?ということについて書きました。
今回の話をまとめると、
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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