ここでは兵庫県公立高校一般入試の出題傾向と対策をまとめていきたいと思います。以下に書かれている内容は当サイト管理人が分析したデータを基にご紹介しておりますが、以後の試験内容や出題形式が必ずそうなるという保証はありませんので参考程度にご覧ください。
〈2018年度〉国語 問題構成
全部で35問出題されています。大問は5問で構成されています。
2015年度の入試問題から慣用句や敬語など現代語に関する一般知識が問われる問題が出題されるようになりました。問題は言語知識・漢文・古文・小説・論説文の順で出題されています。
ここ数年の傾向として選択問題が圧倒的に多くなったというの特徴です。漢字問題も書かせるわけではなく、同じ漢字を使用しているものを選ぶような問題になっています。
【国語】2018年度兵庫県公立高校一般入試問題構成
2018年度の入試問題の配点は以下のようになっています。
一 言語知識(一般教養) 13点
二 漢文 12点
三 古文 15点
四 小説 28点
五 論説文 32点
ご覧いただければわかるように、言語知識も含め実に7割以上が現代文に配点されていることがわかります。
2018年度国語の問題構成詳細はこちらよりご覧いただけます。(リンク先6ページ)
古文・漢文で差をつける!
現代文での配点が高いとは言え、古文・漢文合わせた配点は3割近くあります。
中学生の学習する国語はどうしても現代文に偏りがちで、あまり印象に残らない生徒が多いのが古文・漢文というジャンルではないでしょうか。しかし、中学生レベルであれば、ある程度時間を取って学習をすれば満点を狙える単元です。英語の学習と同じ感覚で古語を覚えたり、文法を覚える感覚で書き下し文を覚えていけばいいのです。短期的に効果が出るのはこの単元だと思います。
また、覚えるべき古語や文法ルールは英語に比べればはるかに少ないです。国語で高得点を狙うにはこの二つの単元を集中的に復習するべきでしょう。
歴史的仮名遣いや返り点などの基礎問題は毎年出題されています。
論説文・小説は時間との戦い!
論説文や小説で使用される文章を今までに読んだことがあるということはまず起こらないでしょう。すなわち、その日初めて読んで問題を解くことになるはずです。
この単元は得意・不得意が個人によって大きく分かれるところです。小説のほうが点が取れるという生徒もいれば、論説文のほうが点が取れるという生徒もいます。
どちらにせよ、大切なことは、スピーディーに問題を解いていく(もちろん正答率も上げていく)ということです。
娯楽的に小説を読んだり、教養として論説文を読むわけではなく、いかに得点するかということを求められるのが入試の国語です。
正攻法ですが、過去問や実践形式の問題を時間をしっかりと設定してまずは解いてみる。その後、誤答の問題は自分が納得できるまで読み込んで復習するということを繰り返し行うことです。
兵庫県公立入試に限ったことではありませんが、論説文を読む時は作者の主張(伝えたいこと)が何なのかということを意識して読んでいきます。まずはこれが論説文で問題を解いていく際の基本です。
また、小説では登場人物の心情を意識して読んでいきます。出来事(何が起こって)⇒心情(どういう気持ちになって)⇒言動(どういう行動に出たか)のつながりを意識して読みます。論説文も小説のどちらの場合も選択問題の場合はどこが質問に対して適切ではないのかという所までおさえていきます。
最初は時間がかかると思いますが、最初の段階から時間を設定し(15分ぐらいで)問題をどんどん解いていくようにしましょう。
大問1であまり時間を使わない!
先ほどにも述べたように、大問1では言語知識、敬語や言葉遣いなど一般教養が問われる問題が出題されています。
手紙の書き方や言葉遣いなど今までになかった類の問題です。
また、2018年度のような文章を照らし合わせて問題を解く(内容理解)問題も出題されております。
ここで時間をあまり使ってしまうと、後ろの論説文や小説にかけることのできる時間を圧迫してしまうことになります。極力スピーディーに解き、わからない問題が出た場合はあまり悩まず飛ばして次の問題を解くようにするほうがいいでしょう。
人それぞれだと思いますが、解く順番を入れ替えて問題を解いたり工夫をするのもいいかもしれません。
目安時間を以下に書いておきます。
一 言語知識(一般教養) 6分
二 漢文 7分
三 古文 7分
四 小説 15分
五 論説文 15分
得手不得手で時間の前後はあると思いますが、だいたいこれぐらいの時間配分が理想的だと思います。
普段から時間を意識して問題を解くようにしましょう。
漢字・敬語・ことわざ・慣用句も得点源!
言語知識も含め15点分ほどは知識でカバーできる問題です。
普段から新聞を読んだり、ことわざ・慣用句などに普段から触れるようにしておきましょう。
専用の参考書も売られているので、薄いものでいいので一冊しっかりと終わらせるようにしましょう。
四字熟語や故事成語もお忘れなく。
現代文の文法問題は一番最後に学習を
現代文の文法問題も必ず出題されますが比重は高くありません。
文法問題に時間を割くのであれば、まずはそれ以外の単元に時間を使い時間が余るようであれば、最後の仕上げとして文法問題を解くようにするのが賢明かと思います。
最後に
今回は2019年度の兵庫県公立高校一般入試の過去の出題傾向と今後の対策について書いてきました。何から学習を始めていけばいいかわからないと悩んでいる受験生は一つの参考にしてみてください。
受験生の皆さん頑張ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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