こんにちは。
5月21日に兵庫県教育委員会より2020年度(令和2年度)の兵庫県公立高校一般入試の平均点や各設問の正答率が発表されました。
以下詳しく見ていきたいと思います。
2020年度と2019年度の平均点
2020年度(令和2年度)平均点
国語 48.5点
社会 53.4点
数学 52.3点
理科 55.1点
英語 54.2点
5科目平均点合計 263.5点
2019年度(平成31年度)平均点
国語 57.4点
社会 62.8点
数学 51.7点
理科 43.4点
英語 53.9点
5科目平均点合計 269.2点
赤字が2019年度と比較して上がっています。逆に青字が下がっています。
上記の記事で2020年度の得点の予想をしていましたが、上がる下がるだけで言えばほぼ予想通りの結果となったと言えます。ただ、国語と社会は予想以上に点数が低かったです。
また、5科目での平均点も同じくらいかなと思っていましたが、5.7点低くけっこう差がありました。
2020年度一般入試を科目別に分析してみよう。
添付データは全て兵庫県教育委員会より引用しています。
兵庫県一般入試【国語】
目立って正答率が悪いのは大問1の(4)ぐらいでしょうか。あとやはり予想通りですが、大問5の正答率が全体的に低くなっています。
これ難しくて出来なかったわけではなく時間がなかったんでしょうね。空欄のまま提出した受験生も多かったのではないでしょうか。
点数自体は昨年と比較して約10点下がっていて5科目の中で一番点数も低かったです。出題形式の移行で文章量も多くなりより手際よく効率的に問題を解いていかないと時間がなくなってしまいそうです。
80点以上を取った生徒も2.9%と上位約700人くらいです。
兵庫県一般入試【社会】
社会もこちらの予想以上に下がり約9点下がりました。
データからは極端に正答率の悪いと判断できる問題はないように思えます。やはり選択問題が中心の問題なので偶然的に正解する確率は上がりますからね。
単元ごとに見ると歴史が少し難易度が高かったと言えるでしょう。
兵庫県一般入試【数学】
昨年と比較するとほぼ差がなく0.6点アップですね。
これもきれいに予想通りというか受験生も賢く解いていると判断できる結果ですね。大問2以降の各最終問題は全て10%以下。最初から捨てている生徒もいるでしょう。
特に大問5、大問6の最終問題は1.1%、0.9%とかなり低い正答率でした。
逆に大問1は正答率がよかったと言えます。また、来年度以降は標本調査は要注意ですね。資料の整理の時と同じような感じになりそうな気がします。
ただ、今年は授業時間が新型コロナウイルスの影響で少ないので、もしかしたら出題範囲から外れるかもしれないですね。
標本調査は学校で学習する一番最後の単元ですからね。
兵庫県一般入試【理科】
理科は予想通り大きく点数が上がりました。約12点上がりました。
昨年や一昨年と比べると問題も標準的な問題が増え、できたという感触を感じた受験生も多かったでしょう。
後半の電気がからんでいる問題は他と比べ正答率が下がっています。問題が後半で時間がなかったこと、苦手分野の生徒が多いことが原因だと思いますが、この順序が違うだけでも平均点がもう少し低かったと思います。
問題出題者のやさしさを感じますね。
兵庫県一般入試【英語】
最後に英語です。こちらはほぼ変わらず0.3点アップです。
80点以上の生徒が13.4%と一番割合が高かったです。やはり大問4、大問5の正答率が全体的に低いですね。時間との戦いになっているように思われます。
英語だけに関わらず出題傾向の変化に対応する力が必要ですね。
まとめ
以上今回は2020年度の兵庫県公立高校の一般入試の結果と簡単な分析でした。
2020年度のテストはやはり全体的に科目ごとに大きな点数の差が出ないようにうまくバランスをとって作成されたなぁという印象です。
また、しっかりと各科目の分析をして来年度の入試に際に、受験生に役立つような情報が発信できたらなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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