こんにちは。
こちらの記事では2020年度の兵庫県公立高校一般入試の分析と2021年度(令和3年度)の入試対策(学習のポイント)についてまとめています。
※兵庫県公立高校一般入試の問題が手元にない場合は、こちらから閲覧可能です。
※令和2年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査に関する実施結果について(詳細)
問題構成(兵庫県公立高校一般入試数学)
2020年度兵庫県一般入試数学の問題数は完解含めて全部で34題。問題構成は以下の通り。
1 小問集合
2 一次関数
3 平面図形
4 資料の散らばりと代表値・標本調査
5 関数y=ax²
6 総合的な問題(規則性)
また配点は大問1:24点、大問2:15点、大問3:15点、大問4:14点、大問5:16点、大問6:16点と振り分けられています。
初めて出題された「標本調査」
おそらく中学3年生の最後で学習する「標本調査」という単元。記憶が正しければ、今まで兵庫県の入試問題で出題されたことはありませんでした。
令和2年度の問題に関しては、資料の整理の所と合わせて問題が作られておりさらっと登場したに留まりますが、令和3年度以降「標本調査」を主体とした問題が登場するかもしれません。
「資料の整理」の時もそうでしたが、大問1で登場しその後段々と大問2以降でも登場するようになりました。
今回の「標本調査」も来年度以降出題しますよ~というフラグなのかも?と考えています。
数学:2021年度・令和3年度入試対策ポイント
大問1は「満点」を狙う!
これに関しては毎年書いていますね。
兵庫県一般入試数学においてポイントになるのはまずは大問1で満点を獲得することです。問題数が8問で一つ3点ですから、満点を取れば24点ですね。全体の約1/4が大問1で獲得できることになりますし、平均点と比較すれば毎年だいたい50点前後なので約1/2に相当します。
連立方程式の文章題は復活するか?
昨年度の予想時にも書いていますが、連立方程式の文章題に関して。結果的には2年連続出題されませんでした。
令和3年はどうなるのか?この判断も難しいところですが、令和3年は復活するのではないかと考えています。
ただ、「連立方程式の文章題」単体での出題ではなく、他の単元と掛け合わせて総合問題という形で登場するのではないかと予想しています。
「標本調査」も要注意!
先程も触れましたが、「標本調査」も出題される可能性が高いのではないかと考えています。
上の記事にもある通り、今年度は新型コロナウイルスの影響で出題範囲が狭められました。
ただし、推薦入試・特色選抜のみ。
数学に関してはこの出題されない範囲に「標本調査」が入っています。
つまり一般入試には出題範囲に入っているということになります。令和2年度の問題で登場しているのもフラグとして考えれば、令和3年度の数学にも登場する可能性が高いのではないかと考えています。順番通りにいけば一番最後に学習する単元ですが、しっかりと学習を進めておきましょう。
確率・空間図形は昨年出題されていない!
また令和2年度の一般入試問題では、確率と空間図形は出題されませんでした。
令和3年度の一般入試で出題される可能性はやや高くなっていると予想されます。特に確率に関しては、順番通りにいけば中学2年生の3学期辺りで学習する単元になってくると思いますので、ちょうど新型コロナウイルスの影響で学校が休みになり満足に学習を進めることができなかった中学校もあるかもしれません。
なので、しっかりと復習をしておくことをおすすめします。
空間図形に関わる問題に関しても、中学1年生で学習する基礎的な問題を復習して、演習問題やひいては入試問題レベルに対応できるよう復習しておくといいでしょう。
<兵庫県一般入試の過去問を単元ごとに復習することができる便利な問題集>
グラフや資料の読み取り問題は増えるでしょう。
さて最後のポイントとして、問題文、グラフや資料などを見ながら判断して問題を解く問題は今後もおそらく増加していくと予想されます。
もちろんこれは2020年度の教育改革によるものです。個人的に令和2年度の入試問題で今までの兵庫県の一般入試と少し雰囲気が違うなと感じた問題は、具体的には大問4と大問5ですね。
今後もこういったタイプの問題は増加していく考えています。
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まとめ
以上今回は2021年度・令和3年度 兵庫県公立高校一般入試数学における分析と対策をまとめてみました。
数学は易しい問題と難しい問題の差が激しい科目です。数学が苦手な受験生はまずは基礎的な問題で点数を落とさないようにすること、逆に数学が得意な生徒は各大問の後半の問題を一つでも多く正解できるかどうかが、平均点以上点数を取ることができるかどうかのポイントになってきます。
新型コロナウイルスの影響もあり今年の受験生は本当に大変だと思いますが、頑張ってくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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