こんにちは。
こちらの記事は2019年度の兵庫県公立高校一般入試の分析と2020年度(令和2年度)の入試対策についてまとめています。
2019年度、2018年度版は以下にまとめています。そちらも参考になる箇所もあるかと思いますのでよければご覧いただければと思います。
※上記リンク先8ページ目数学詳細
2019年度(数学)問題構成
問題は全部で完答問題含め32問。
詳細は上のリンク先でご確認いただければいいかと思いますが、2019年度の問題構成は以下の通りです。
1 小問集合
2 一次関数の利用
3 関数y=aX2 と 一次関数のグラフ問題
4 円が登場する図形問題(合同証明問題)
5 確率
6 総合的な問題(規則性)
配点は順に、24点・14点・15点・15点・15点・16点となっています。完答問題も含みますが、各問題の配点は2点~4点で構成されております。
2018年度と違う点
大問2
今まで兵庫県公立高校の一般入試では、常連であった連立方程式の利用(文章題)が今回は出題されませんでした。
他の分野と絡めた問題はあったと言え、完全に出題されなかったのはここ数年(いや、十数年)ありませんでした。
2020年度は復活するのか、それとも2019年度と同じような路線で行くのか少し難しいところです。
※それ以外の所で大きく変更があったところは基本的にありませんでした。
【余談】あと、体感的に・・・
これはきっちりとデータを取ったわけではありませんが、個人的には体感的に問題を解いていて連動している問題が多いなと感じました。
例えば、(1)(2)(3)と問題があれば、(1)が間違って入れば(2)も(3)も解けないといったタイプの問題が多かったような気がします。ひと昔前まではそうでもなかったような気がするのですが、そう感じるのは私だけでしょうか?
問題のレベルの難易度の差が激しい
なんだかんだで兵庫県公立高校一般入試の数学と理科は、平均点はあまり伸びません。2019年度数学は51.7点と2018年度よりは増加していますが、理科に続き平均点はブービーです。
また、80点以上得点できた受験生は全体の2.4%。(ちなみに理科は2.0%)受験生の数で言えば、約590人ほどだったということになります。(全受験者24,254人)
偏差値で言えば70あるかないかぐらいのレベルですね。
ですが平均点は51.7点あります。
つまり、正解できる問題とできない問題の難易度の差が激しいということです。しかし、裏を返せば簡単な問題はしっかりと得点しないといけないということです。
2020年度、数学の対策はどうすればいいか?
大問1は、満点を狙う
これも毎年言っていることですが、大問1は基礎的な問題が7問出題されています。得点にして24点分。一問4点です。
難しい問題を解いても4点。見直しして得点できても4点。
ここで得点を落とすわけにはいきません。
相似と直角三角形(三平方の定理)
小問(大問1)での出題は別として、2019年度は相似と三平方の定理を利用する問題がありませんでした。
2020年度はおそらく相似と三平方の定理を絡めた図形問題が出題される気がしています。
空間図形問題も要注意
もう一点、気になる単元は空間図形問題です。2019年度は空間図形問題が出題されていませんでした。今まであれば、総合的な問題であったとしても空間図形が登場していたのですが、ありませんでしたね。
一次関数は幾何的解法重視、Y=aX2は代数的解法重視
こちらに関しても、昨年度(2018年度)の記事に詳しく書いていますが2020年度の入試に関しても、どちらも登場するのではないかと思います。
2018年度の入試から両方登場する形に変更されていますね。
中2、中3で学習する大切な単元ですし、基礎的な問題から応用までしっかりと復習しておきたい単元です。
最終問題は解かない!
これもやはり言わなければなりません。
大問2(4) 10.5%
大問3(3)② 5.6%
大問4(4)0.7%
大問5(1)③6.3%
大問5(2)6.5%
大問6 ⑦ 25.8%
2019年度大問1を除く大問の最終問題の正解者の割合です。
とてつもなく低いですねよ。大問6は選択問題で5択問題だったので偶然正解している生徒の数も多いと思われます。
ちなみに、大問6は⑤が6.3%、⑥が6.5%です。
限られた時間の中で如何に効率よく得点するかということを考えた場合には、すぐに気持ちを切り替えて次の問題に進むということも念頭に入れておきましょう。
まとめ
以上今回は2020年度・令和2年度 兵庫県公立高校一般入試数学における分析と対策をまとめてみました。今回の記事のポイントは
連立方程式の利用はどうなるか、正直わからないですがこちらも大切な単元であることは間違いないですし、模試などでは登場すると思うのでしっかりと復習しておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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