こんにちは。今回は2019年度の加算点について書いていきたいと思います。
そもそも加算点って何?
兵庫県の公立高校は複数志願選抜という入試方法を採用しています。詳細は別の記事に譲りますが、簡単に言えば公立高校でも第一志望と第二志望の二つの高校を事実上受験することができる入試システムです。
関連記事:公立高校も2つ受験可能?|兵庫県公立入試の複数志願選抜について
その第一志望で受験する公立高校には、第二志望で受験する生徒と差を付けるために加算点というものが与えられます。
言い換えればアドバンテージです。
もちろん第一志望で受験する生徒には一様にその加算点が与えられるので条件は同じです。
学区ごとに加算点が異なる
■第一学区(神戸第一・第二・第三学区、芦屋、淡路) → 25点
■第二学区(西宮、尼崎、宝塚、伊丹、丹有) → 20点
■第三学区(明石、加印、北播) → 25点
■第四学区(姫路・福崎、西播) → 30点
■第五学区(北但、南但) → 30点
第二学区が一番低く20点、第四学区と第五学区が一番高く30点で設定されています。
正直学区ごとになぜに加算点が異なっているのかはわかりません。
第一志望で受験する場合は、内申点にこの加算点が加えられた状態が持ち点だと思ってください。
関連記事: 内申点って何?|兵庫県公立高校入試で重要な内申点とは?
複数志願選抜の具体例
それでは、具体的にこの加算点というものがどのように影響するか見ていきましょう。
<具体例>
【Ⅰ高校】 定員数 5名 加算点 20点の学区
例えばⅠ高校の定員数が5名で6名が第一志望で受験をしたと仮定しましょう。それぞれの点数が上記のようになった場合、受験生Fは残念ながらこの時点でⅠ高校に関しては不合格が確定となります。
しかし、だからと言って残りの生徒が全員合格になるかと言えばそうではありません。
第二志望でⅠ高校を受験した生徒が第一志望が不合格になった場合、Ⅰ高校の合否にかけられます。
受験生甲乙平の3名は第一志望はばらばらかもしれませんし、同じかもしれませんが共通して言えることは、第一志望の高校で不合格になったということと第二志望はⅠ高校であるということです。
これら、全員を順位ごとに並べると以下のようになります。
受験生甲は、第二志望のⅠ高校は合格となりました。
ですが、受験生乙・丙は第二志望のⅠ高校でも合格ラインに乗らず残念ながら不合格という結果となります。
受験生E・Fに関しては、Ⅰ高校は不合格となりますが、複数志願で仮にⅡ高校やⅢ高校を受験してるのであれば、そちらの合否の結果にまわることになります。
以上のように兵庫県では複数志願志願制という受験システムを採用しているので、複数志願者が多い学校ではその点も留意して志望校を決定するようにしましょう。
複数志願者数が多い高校は以下の記事よりご確認ください。
関連記事:【2018年度/平成30年度】兵庫県一般入試合格状況と複数志願合格者数について
2019年度も加算点は昨年と同じ
さて、受験生の合否を左右することとなる加算点ですが、これに関して兵庫県教育委員会は2019年度の一般入試に関して昨年と同様の加算点で受験を行うことを発表しました。
すなわち第一志望の高校には上記の加算点が加えられるということです。
ただ、加算点の妥当性などを見直すべきだという声も上がっており、今後3年をめどに加算点に関しては、見直しがされるかもわかりません。
変更などの話が具体的に上がった場合はまたご紹介させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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