こんにちは。
受験生にとっては、倍率というのはすごく気になるところだと思います。単純に倍率が高いからダメ、低いからいいというわけではありませんが数値上低いほうが合格する可能性は高いと言えるかもしれません。
いまいち兵庫県公立高校における入試方法についてわからない方は別の記事をご覧いただければと思いますが、兵庫県公立高校は複数志願選抜という入試制度を採用しています。
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で、実際に複数志願選抜で出願した受験生のうち、第一志望者は残念な結果に終わり、第二志望で合格するということがありえます。
複数志願合格者は10%前後
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こちらも上記の関連記事を読んでいただければわかりますが(2018年度時に書いたもの)第五学区を除く学区ではおよそ10%前後の生徒が第二志望合格者ということがわかります。
兵庫県教育委員会から発表される倍率は第二志望者を考慮した倍率は発表されません。というか、それは発表できませんよね。受験が終わって蓋を開けてみなければわかりません。
ですが、だいたい「10%前後の生徒が第二志望での合格者である」ということを軸に考えれば「複数志願者も考慮に入れたおおよその倍率」は計算できます。
複数志願者を考慮した倍率の算出方法
『平成29年度及び平成30年度兵庫県公立高等学校の入学者選抜等について』より抜粋
上記のように「複数志願に係る第2志望志願状況」というデータが存在します。簡単に言えば、「〇〇高校には第二志望でこれだけの志願者がいますよ~。」というデータです。これを利用しておおよその倍率を算出します。
【例:2018年度 尼崎高校の場合】
定員数 280名
第一志望者数 293名
倍率 1.05倍
なんですが・・・
第二志望者数 444名(→10% 44名)
その内、概算で10%の生徒が回ってくる(合格する)と仮定すると
293名÷(280名-44名)×100=約1.24倍
上記リンク記事でも同じ例を使用していますが、例えば2018年度の尼崎(第二学区)だと、第一志望者数だけの場合は1.05倍となりますが、複数志願者が444名もおり理論上その10%が回ってくる(合格する)と仮定すると、倍率は約1.24倍まで上がっていることになります。
極端なことを言えば、一般入試に関しては倍率が1.0倍以下でも時と場合によっては残念な結果になることもあるということです。
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もちろん年によって変動すると思いますし、複数志願者数が多い高校の場合は10%以上の合格者が出ている可能性もあると思います。
ですが、ある程度の倍率が知りたい場合はこの算出方法を試してみてください。
以上、複数志願者を考慮した場合の倍率の算出方法でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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