こんにちは。
今回は2018年の兵庫県公立高校入試の社会の時差問題(地理)について書いていきたいと思います。
サマータイムが考慮されていない?!
兵庫県内公立高校の2018年度一般入試(12日)の学力検査「社会」で、時差を求める問題について「サマータイムが適用されておらず不適切」との指摘が県教育委員会に寄せられていることが15日、分かった。県教委は「サマータイムは中学の検定教科書の範囲外で問題ない」としている。
サンフランシスコの現地時間が4月12日午後2時の場合、日本の時刻をア~エの選択肢から選ぶ問題で、経度の違いから17時間進む「エ 4月13日午前7時」を正答とした。配点は100点満点中、3点。
外務省によると、サンフランシスコでは、4月12日は標準時を1時間進めるサマータイムの期間中で時差は16時間となる。県教委は「教科書の範囲内からの作問であり、適切な選択肢はほかにない」とし、加点などの調整をしない方針。(井上 駿)
神戸新聞NEXTより引用
この時期のアメリカではサマータイムが適用されており、本来の時差よりも-1時間が正確な時差となるんですね。
ですが、その点が考慮されておらず兵庫県教育委員会に指摘があったということです。
そもそもサマータイムって何?
サマータイムというのは、夏の日照時間が長い間は時計の時間を1時間進めることで、太陽が出ている時間を有効活用しようという制度なわけです。
日本では現状サマータイムは適用されておりませんが、アメリカやヨーロッパなどで適用されています。
で、今回の問題の場合は『サンフランシスコの現地時間が4月12日』という場所と日付だとサマータイムが適用されているので、その点についてご指摘があったのでしょう。
サマータイムは教科書で学習する範囲外
上記引用にも『教科書の範囲内からの作問であり、~』とあるように、サマータイムは学習の範囲外の知識ということで、サマータイムは考慮に入れずに解けばよいという見解を示しました。
受験生の中にはサマータイムという制度を知っているがゆえに、逆に困惑した受験生もいたのかもしれません。
世界のサマータイムがいつから適用されるのかを全て知っておくこと自体、非常に困難であり、教科書の範囲内(つまりサマータイムは考慮しなくてよい)で解ければOKということです。
ですが、『事実とは異なることを問題として正解にして良いのか?』という問題が生じてしまいます。
問題に注意書きを入れておくべきだった
問題を作成した方たちももちろんこのサマータイムが適用されていることは把握されていたはずですが、あくまで教科書の範囲内で問題を作成しなければならないので今回のようなことが起こってしまったのだと思います。
今回の問題で必要だったことは問題文の最後に
『ただし、サマータイムは考慮しなくてよい』
という注意書きを入れておくことだったと思います。
この注意書きがあれば、今回のような指摘もなかったのではないかなと思います。
まとめ
今回は2018年度の兵庫県公立高校の一般入試の社会の時差の問題について書いてきました。今回の記事をまとめると
ということになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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