公立高校の受験システムは、各都道府県によって違いがあります。
ここでは兵庫県の公立高校の一般入試において重要な内申点について解説したいと思います。
兵庫県の公立高校の受験システムは、入試問題250点満点 + 内申点250点で合否を判定します。以下でもう少し詳しく解説していきます。
入試問題【学力検査】について
国語、数学、社会、理科、英語 の5科目100点満点のトータル500点満点の試験を受けることになりますが、これを2分の1したものが、当日の学力検査で獲得した得点ということになります。
(例)A君の当日の試験の結果が以下のようになったとします。
国語 60点、数学 70点、理科 55点、社会 55点、英語 80点
5科目合計 330点 これを2分の1するので『165点』が当日A君が獲得できた点数ということになります。
続いて、内申点についての説明です。
内申点の計算方法について
いわゆる学校の成績を250点満点に数値化したものです。兵庫県の成績表は各科目5段階評価で成績がつけられます。科目は全部で9科目(国語、数学、理科、社会、英語、音楽、美術、保健/体育、技術/家庭科)あります。これを以下のように計算し直します。
▽5科目 成績をすべて足したものを4倍する。
▽実技科目 成績をすべて足したものを7.5倍する。
(例) A君の成績表が以下のような場合
合計 76₊120=196点となります。A君の獲得した内申点は『196点』となります。
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ここで、着目すべき点は5科目と実技科目のレートのちがいです。
5科目は当日の学力検査もあるため、掛け率は4倍に留まっていますが、実技科目では実に7.5倍と非常に高い掛け率が設定されています。
また、試験250点 内申点250点とこちらの比率も1:1となっており、いかに学校生活での成績が重要視されているかということがわかります。もちろん、当日の試験で合格点を上回るだけの点数を叩き出せばそれで問題ないのですが、緊張や体調不良などから十分な力を発揮できない可能性がないわけではありませんし、心に余裕がある状態で当日の試験は挑みたいところです。
その為には、内申点をできるだけ獲得する=学校の成績を上げる=実技科目でしっかりと成績を残すことが大前提となってきます。どうしても受験科目に存在せず、軽視してしまう傾向にある実技科目ですが、兵庫県の公立入試では軽視するどころかとても重要な科目と言えるでしょう。
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以上兵庫県公立高校入試の内申点についてでした。
最後までご覧いただきあがとうございました。
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