こんにちは。
2020年7月15日に発表されていましたが、文部科学省が高校生の7割が在籍する普通科を再編し直し「学際融合学科【仮称】」、「地域探究学科【仮称】」の2学科を新設するとしました。
早くて2022年の春から上記2つの学科を新設した高校が誕生することになります。
それでは兵庫県公立高校において、この2つの学科が加わることでどのような影響があるか考えていきましょう。
新しい学科について
文系・理系などの枠組みを超えた「学際融合学科(仮称)」
地域社会の課題解決を目指す「地域探究学科(仮称)」
「普通科」、「学際融合学科」、「地域探求学科」と3つに再編する予定となっています。
現状の公立高校の学科の分類分け
兵庫県も含め現在の公立高校の学科は「普通科」、「専門学科」、「総合学科」の3つに分類分けされています。専門学科は、工業科、商業科、体育科など14学科から構成されています。「総合学科」に関しては、以下の記事でまとめています。
ポイントは特色選抜がどうなるかということでしょう。
今回新しく新設予定となっている「学際融合学科(仮称)」や「地域探究学科(仮称)」って、現在の兵庫県公立高校入試における特色選抜と似ている学科のように思えます。
省令により普通教育を行う高校は、普通科しか設置できず、大学入試のための画一的な教育になりがちで、特色や魅力ある教育内容に乏しいと指摘されてきた。(引用:Yahooニュース)
ただ、現状はあくまで「普通科」の中の「特色選抜」という位置づけですから、特色選抜の募集定員は普通科全体の募集定員の中から割り振られていますね。
<例>
2020年度(令和2年度)兵庫県公立高校第一学区東灘高校を例にとって見てみます。
上記の資料からわかるとおり、東灘高校は普通科定員数280人に対し、特色選抜枠として15%となる40人が特色選抜として募集されています。
その為、上記の一般入試の際の募集人数は先程の特色選抜で募集された定員40人を差し引いた240人となっています。
現状の兵庫県公立高校にも特色選抜という今回の新設に類似するコースが設定されているので、ポイントはその枠の拡大になってくるのではないかと思っています。今回新設される「学際融合学科」、「地域探求学科」が加われば、もしかしたら似たような特色選抜のコースはなくなるかもしれませんね。
また、特色選抜は推薦入試とは厳密には違いがありますが、受験は推薦入試と同じ2月に実施されています。ですが、上記の学科が加われば、受験は3月の一般入試と同じ時期に実施されることとなるでしょうし、その募集枠もきれいに3等分されるかもしれません。試験も一般入試(普通科)と同じものを受けることになると予想されます。
その中で推薦枠(2月入試)のような形が(全体の募集定員の50%は推薦枠で募集するなど)取られるかもしれないですね。
上記で現状の特色選抜の特色選抜タイプをまとめているので、良ければご覧ください。
まとめ
2020年7月15日に発表されていましたが、文部科学省が高校生の7割が在籍する普通科を再編し直し「学際融合学科【仮称】」、「地域探究学科【仮称】」の2学科を新設されることに関して兵庫県公立高校入試にどのような影響が考えられるかということに関してまとめました。
今後また兵庫県教育委員会から発表されると思いますが、まだ時間に猶予があるので発表されるまでもう少し待ってみることにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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