今年の受験生も大変な1年になりそうです。休校分の補習授業はどうするべきか?|兵庫県公立高校入試情報

こんにちは。

2020年4月12日現在、新型コロナウイルスの影響により各教育機関にも多大なる影響が出ており未だ先行き不透明な状況が続いています。

もちろん何よりも新型コロナウイルスの収束を第一優先としこの苦境を乗り切ることが最大のミッションではありますが、仮に今後この事態が収束の目途が立ち、通常通り学校が再開された場合に今後どのように教育体制を整えなおしていくのか行政の判断が気になるところです。

今年の受験生(令和3年度/2021年度)は今年度(令和2年度/2020年度)の受験生よりもさらに苦境に立たされるかもしれません

しかし、それを嘆いていも仕方ありません。状況はみな同じです。以下でもう少し詳しく考えてみましょう。

失われた授業時間を考える

5月7日(木)から学校が再開されると仮定します。

さて、今回のコロナウイルスの影響で基本的に3月2日(月)から休校になっているところが大半です。多少登校日などが設定されている小学校や中学校もあったかもしれませんが、いずれにせよ授業自体はストップしています。

また、新年度も約1か月分の登校日が現状としてなくなっているわけです。

約35日 × 6時間 = 210コマ

※トータル約35日の登校日がなくなる。一日6時間授業(50分)と想定。(中学生の話)

この内約8割が授業時間だったと考えれば(集会や終業式、始業式を除く)

210コマ × 80% = 168コマ

これだけの授業時間が失われているわけです。

これ自体はこのような状況下ゆえ致し方ないわけですが、それでは今後この失われた授業をどのように補填するのか?あるいは、それ以外の対策を講じるのかが今後の課題です。

対策として考えらえる措置

夏休み返上案

夏休みを返上して授業を行うという案はすでに巷でも噂されていますね。お盆の一週間を休みとしても約20日(土日は休みで計算)は登校日とすることができますから、

20日 × 6時間 = 120コマ

すなわち、失われた授業時間の約70%は補填することができます。大がかりな授業スケジュールの変更を余儀なくされますが、多くの授業時間が確保できます。

少なからず、今年はこの夏休みの時間を利用して補習授業なりが行われるのはおそらく間違いないでしょう。

土曜日返上案

次に考えられる対策として、土曜日を通常授業として開校するという方法です。

5月7日(木)以降の一学期、二学期、三学期の期間中の土曜日が全部でおよそ35日あります。この土曜日を一日6時間授業(つまり平日と同じように生活する)とすれば、

35日 × 6時間 = 210コマ

となり、これがまた失われた授業時間をすべて回収できることになります。あるいは、一日4時間(午前中だけ授業)として考えても

35日 × 4時間 = 140コマ

となり、実質授業時間として計算している168コマと照らし合わせても、約80%の授業時間を補填することができます。午後からクラブ活動の時間に充てることもできますね。

行事廃止案

これはあまり得策とは言い難いですが、今年度の修学旅行、体育祭、文化祭、音楽祭などの行事ごとを取りやめて、その分の時間を授業時間に補填するという方法です。(あまりに可哀そうですが・・・)

3月中旬まで夏休み、冬休みを除いておおよその計算で37週存在します。祝日もあるので35週で計算します。

35週 × 5日 × 6時間 = 1050コマ

このうちの10%が行事に費やす時間だったと仮定します。

1050コマ × 10% = 105コマ

これで約6割の失われた授業時間を補填することができます。

受検の出題範囲を制限する

これらの授業時間を確保することが困難なのであれば、逆に受検の出題範囲を今年の受験生に限り制限するということも一つの方法です。(今年度の新2年生、新1年生は受験までに必要な学習範囲を終わらせるよう調整する)

各単元ごとに今年の受験範囲として出題しない単元を設定するわけです。長いスパンで見ればこれもあまり得策ではないですが、同じ条件で受験をするのはやはりかわいそうです。

これも進捗状況が各学校や科目ごとにばらばらでしょうから統一するのが非常に難しいですね。

まとめ

今回は失われた授業時間をどのように補填するのかという点に着目して考察してみました。もちろん学業よりも、生徒をはじめ国民全体の安全・安心が優先事項で新型コロナウイルスの収束が何よりも優先事項です。

ですが、兵庫県の中学生に限らず、全国の小学生・中学生・高校生を始めとする学生達の学びの公平性・均等性・統一性をしっかりと考えてあげる必要性があると思います。

先行き不透明な現状で計画の見通しを立てにくい状況ではありますが、なんとかみんなの力でこの苦境に打ち勝っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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