〈2019年度版〉【理科】兵庫県公立高校一般入試出題傾向と対策

ここでは兵庫県公立高校一般入試の理科における出題傾向と対策をまとめていきたいと思います。以下に書かれている内容は当サイト管理人が分析したデータを基にご紹介しておりますが、以後の試験内容や出題形式が必ずそうなるという保証はありませんので参考程度にご覧ください。

 

〈2018年度〉理科 問題構成

大問Ⅰ~大問Ⅴまでで問題数は全部で45問出題されています。(完答問題含む)

選択問題が多くなっている分問題数が多くなっている傾向にあります。

また、2018年度は平均点も低く受験生に取っては難易度の高い問題であったと言えます。


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2018年度社会の問題構成はこちらよりご覧いただけます。(リンク先9ページ)

上のリンク先より2018年度の問題はご確認いただけますが、まとめて過去5年分の問題構成を以下にまとめておきます。

問題構成

2018年度/平成30年度
大問Ⅰ 小問(16点) → 地層、刺激と反応、化学変化と物質の質量、仕事
大問Ⅱ 生物(21点) → 植物の体のつくりとはたらき
大問Ⅲ 化学(21点) → 身の回りの物質とその性質、化学変化と物質の質量
大問Ⅳ 物理(21点) → エネルギー変換の効率、回路と電流・電圧、電気とそのエネルギー
大問Ⅴ 地学(21点) → 日周運動と自転、年周運動と公転

2017年度/平成29年度

大問Ⅰ 小問(16点) → 血液の循環、地震計、放射線
大問Ⅱ 生物(21点) → 染色体、花の作り、遺伝
大問Ⅲ 化学(21点) → イオン、電池
大問Ⅳ 地学(21点) → 雲のでき方・種類、乾湿計、前線
大問Ⅴ 物理(21点) → 運動の速さ・エネルギー

2016年度/平成28年度

大問Ⅰ 小問(16点) → 呼吸、状態変化、日本の天気、光と音の性質
大問Ⅱ 化学(21点) → 酸化還元反応、質量保存の法則
大問Ⅲ 生物(21点) → 人の消化、消化酵素、血液の循環
大問Ⅳ 地学(21点) → 火成岩のつくり、鉱物、柱状図
大問Ⅴ 物理(21点) → 磁界、オームの法則、電力

2015年度/平成27年度

大問Ⅰ 小問(16点) → 光合成、電流、飽和水蒸気量、発電(エネルギー)
大問Ⅱ 生物(21点) → 顕微鏡の使い方、遺伝、密度
大問Ⅲ 化学(21点) → 質量%濃度、気体の性質
大問Ⅳ 地学(21点) → 月の満ち欠け、星座、南中高度
大問Ⅴ 物理(21点) → 光の屈折、鏡の反射

2014年度/平成26年度

大問Ⅰ 小問(16点) → 火山、気圧、イオン、動物の分類
大問Ⅱ 生物(21点) → 刺激と反応
大問Ⅲ 化学(21点) → 金属・化合物の性質・反応、密度、化学反応式
大問Ⅳ 地学(21点) → 初期微動継続時間、地震計
大問Ⅴ 物理(21点) → 運動・力学的エネルギー保存・電流

細やかな部分は省略していますが、以上が過去5年分の問題構成です。小問から始まり、生物分野、地学分野、化学分野、物理分野がまんべんなく出題されていることがわかります。

化学分野の復習はしっかりと

さて、大きく分けると生物・地学・化学・物理と分類分けされますが、それをさらに細分化していくかなりの量になります。もちろん全て復習するのが理想的ですが、それだけの時間がないという場合は化学分野の復習をおすすめします。

比較的少ない量を短時間で復習できるからです。出題されるところはほぼ決まっているので、それを復習すればほぼ問題として出題されます。

具体的に気体の性質・発生方法、化学反応式、電池、質量保存の法則、その各々の代表的な実験方法を復習しておきましょう。

また、2019年度はイオンを絡めた問題が出る可能性が高いと思っています。

2018年度に出題されていませんし、何かしら問題として登場するのではと思っています。

第二分野(いわゆる植物、人体、天気など)は得意だが第一分野(電流、運動など)が苦手という生徒が多いです。つまり、第一分野の得点を上げることが理科の得点アップにつながるはずです。

化学分野は理科の得点アップには外せない分野です。

あと、これは別に化学分野に限ったことではありませんが、問題を解く上で比例式をうまく利用して問題を解けば、スムーズに解ける問題が2018年度は目立ちました。比例式をうまく使って問題を解く訓練を日ごろからするといいかもしれません。

化学分野の復習を入念に(イオンは今年狙われる?!)
比例式を利用して問題を解く訓練を!

地震と天気分野は順当にいけば本命だが・・・

さて、上の問題構成をご覧いただければ各分野からまんべんなく問題が出題されているのがわかります。

順当にいけば2019年度は、地震と天気の分野は出題されてもおかしくない単元です。

ただ、少し個人的にはどうだろうか?と思っています。

というのも、今年(2018年)は大阪で大きな地震が起こったり、大型台風などの影響で甚大な被害を被った方々が多くおられます。( 被災された方々が一日でも早くもとの生活に戻れることを心から祈っています。)

地震に関しては、かつての阪神淡路大震災や東北大震災が起こってから、むこう2年は地震に関する問題は登場していません。

兵庫県の公立高校の入試を受験している受験生の中に被災者がいるかもしれないという配慮からだと思います。

となると、やはり今年は地震と天気の分野は出題されないのでは?と考えています。

その反面、地層や大気圧を絡めた圧力の問題は出題される可能性は少し上がっているような気がします。

地震・天気分野が出題される可能性はやや低い?!

磁界、光・音は2019年度の本命か?!

2019年度の本命と言える単元は、磁界と光に関する分野ではないでしょうか。

ここ数年出題されていないことから、そろそろ出題されてもおかしくないと思います。

2018年度は、電流分野が出題され電力量を求める問題まで出題されました。(今までほとんど出題されたことがない。)また、熱効率(公式自体は問題内に表記されていました。)を求める問題も登場し平均点が落ちた要因の一つと考えられます。

磁界や光の問題も実験などを絡めて難易度の高い問題を作ることが可能です。磁界の単元ではモーターのしくみまで、光は凸レンズの問題だけではなく鏡を利用する反射の実験まで復習しておくほうがいいと思います。

音に関する問題もそろそろ出てもおかしくないですね。

磁界、光・音 分野は2019年度本命か?!

最後に

今回は2019年度の兵庫県公立高校一般入試【理科】の過去の出題傾向と今後の対策について書いてきました。何から学習を始めていけばいいかわからないと悩んでいる受験生は一つの参考にしてみてください。

受験勉強頑張ってください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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